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江戸川乱歩の不朽の名作、少年探偵団シリーズ
名探偵・明智小五郎と共に小林芳雄少年率いる少年探偵団が怪人二十面相の悪事をあばいていきます。
東京のあるデパートで宝石の展覧会が開催された。
多くの高級な宝石の中でも一際目を引いたのは
「志摩の女王」と呼ばれる真珠で作られた三重の宝塔だ。
だが「志摩の女王」が盗まれ、犯人はデパートの屋上にあるゾウのアドバルーンに乗って空へと逃げた。
ヘリコプターで犯人を追いかける警察。
何とか海上へ落として追い詰めたが、犯人は宝石と共に姿を消し、
残されたのは「灰色の巨人」と名乗る犯人からの手紙だけであった。
それから数日後、再び灰色の巨人が宝石店で犯行に及んだ。
さらなる犯行予告に震え上がった店主は、明智探偵に助けを求めた。
明智探偵の機転により宝石は守られたが、その事件の途中で小林少年が灰色の巨人と遭遇する。
巨体で服も顔色も灰色の不気味な男であった。
さらに数日後。
少年探偵団の一人、園井少年の自宅で宝石が散りばめられた王冠が狙われた。
小林少年は探偵団のメンバーを連れて守りを固めたが、あと少しのところで逃げられてしまう。
犯人を追いかけた先にあったのはサーカスのテント。
サーカスに犯人の痕跡があると睨んだ少年探偵団たちは潜入した。
サーカス内で灰色の巨人らしき人物や王冠を見つけるが、そこでゾウが逃げ出す騒ぎが起き・・・。
少年探偵団と明智探偵の活躍で宝石を取り返し、灰色の巨人を捕まえることが出来るのだろうか?
※ 本作品は発表時の時代背景により、今日の社会では一般的でなく、 不適切と思われる表現が含まれている箇所がございます。しかし作品の オリジナル性を尊重し、当時のまま忠実に再現することを優先いたしました。
江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)
日本の推理小説家。1894年10月21日生まれ、三重県生まれ。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーに由来する。数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がける。