にほんむかしばなし 五 「かちかち山」

audiobook (Unabridged)

By でじじ

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おやこで楽しむ、むかしばなし!

日本の昔話の中から、名作をセレクト。

内容を子どもに分りやすく再編集いたしました。

お子様とご一緒に、お楽しみ下さい。

あらすじ

むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

また、その家の裏山には、一匹の意地悪なタヌキが住んでいました。

このタヌキ、おじいさんが畑で働いていますと、

「むだだよ、むだ。

間抜けなじいさんが畑をつくっても、どうせ食べられてしまうんだ。」

と、悪口を言って、夜になるとおじいさんの畑から野菜を盗んでいくのです。

おじいさんは、野菜を盗むタヌキをなんとか懲らしめようと、

畑にワナをしかけてタヌキを捕まえました。

そして、縄でぐるぐるに縛ってから、家に連れて帰りました。

「ばあさんや、ようやくあのタヌキを捕まえたから、

タヌキ汁にしておいてくれい。」

おじいさんは、そうおばあさんに言うと、また畑を耕しに行ってしまいました。

さて、おばあさんがさっそく、タヌキ汁を作る準備をしていると、

タヌキがシクシク泣いています。

どうしたのかとおばあさんが聞くと、タヌキは、

「シクシク。縄が痛いよう。タヌキ汁になりたくないよう。シクシク。」

と悲しそうに言います。

にほんむかしばなし 五 「かちかち山」