にほんむかしばなし 六 「しょうじょう寺のたぬきばやし」

audiobook (Unabridged)

By でじじ

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おやこで楽しむ、むかしばなし!

日本の昔話の中から、名作をセレクト。

内容を子どもに分りやすく再編集いたしました。

お子様とご一緒に、お楽しみ下さい。

あらすじ

むかしむかし、あるところに、しょうじょう寺という古くて今にも崩れそうなお寺がありました。

このしょうじょう寺、少し前まではとても綺麗なお寺だったのですが、

お寺の近くに住んでいるタヌキたちがいたずらをして、和尚さんを追い出してしまったのです。

それ以来、お寺を元に戻そうとやってきた他の和尚さんたちも、

来るたび来るたび追い返されてしまうので、

お寺はどんどんボロボロになってしまったのでした。

一番最初にやってきた、ひょろりと背が高く、真面目そうな和尚さんは、

夜にお経を上げていたところ、タヌキたちがお化けに化けてやってきたので、

怖くなって逃げ出してしまいました。

それから次にやってきた体の大きな和尚さんは、

お化けに化けたタヌキたちにも驚かず、むんずと捕まえてしまうと、縄で縛ってしまいました。

すると、捕まってしまった仲間のタヌキを助けるため、

その和尚さんが寝てしまった後に、みんなでお寺のお庭に一列に並び、

お腹をポンポコ、ポンポコ叩きました。

その音があまりにも大きかったものですから、

和尚さんはタヌキを捕まえようと庭に出ましたが、

もうタヌキの姿はありません。

仕方なく寝ていた部屋に戻ると、縄で縛って捕まえていたタヌキも

いなくなっています。

そのような日が何日も続いたので、和尚さんは眠れなくなってしまい、

やっぱりしょうじょう寺を出て行ってしまったのでした。

にほんむかしばなし 六 「しょうじょう寺のたぬきばやし」