茶の本

audiobook (Unabridged)

By 岡倉天心

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「茶の湯は、茶と花と絵画とを中心に筋立てされた即興劇であった」

本書は、そのタイトルからイメージされるような、茶道の歴史・技術を紹介した専門書ではない。

本書冒頭において天心はこう述べている。

~「日本の住居や慣習、衣服や料理、陶磁器、漆器、絵画、そして文学に至るまで、すべて茶道の影響を受けていないものはない」~

本書の真のテーマは「茶」というキーワードを用いて、東洋の思想が、現代日本における文化、道徳、習慣、芸術、建築にどのような影響を及ぼしてきたのかを紐解いていくというものである。

全7章から成る本書の構成は、茶の歴史から道教・禅の思想により進化してきた茶の道を中心として、茶室、花道に至る、日本人特有の美的センス、芸術感までを追いかけていく。

皆さんが耳にするのは、大いなるアジアの思想に肉付けされ、彩られ、削ぎ落とされたシンプルで朽ちることの無い「心」である。

刊行から100年。朽ち果てることのない名作が今、完全現代語新訳で蘇る。

目次

タイトル/訳者序文

第1章 東西を結ぶ茶碗

第2章 茶の変遷

第3章 道教と禅

第4章 茶室

第5章 芸術鑑賞

第6章 花

第7章 茶人たち/警告

【商品特典】

・倍速音声版

岡倉天心(覚三)(Tenshin(Kakuzo) Okakura)

岡倉天心、本名覚三《かくぞう》。 明治期における日本美術界の指導者であり、文明開化の風潮のなか日本美術を衰退から救った恩人。東京芸大の前身である東京美術学校の設立後、自ら校長に就任。横山大観など多数の日本画家や彫刻家を育てる。 またその後日本美術院を設立し、現在に至るまで続く近代日本美術の礎《いしずえ》を築く。一方、アメリカのボストン美術館の東洋部部長にも就任し、同美術館が「東洋美術の殿堂」と呼ばれるに至る基礎を作るとともに、海外での講演活動や執筆活動を通じて、日本ひいては東洋に対する欧米の理解を深めるのに尽力した。

茶の本