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支那、すなわち中国において文学が起こったのは3000年以上前と言われています。
文学において支那の文化は昔から大いに進んでいたのです。
江戸時代においては、文士は机の上に支那小説の一冊もなければ品位学識が疑われると言われたほどでした。
その支那小説のうちでも四大奇書と言われる三国志演義、水滸伝、最遊記、
金瓶梅は日本においてもいまなお多く読まれています。
怪奇小説においても、滝沢馬琴の里見八犬伝、円朝の牡丹燈籠、
上田秋成の雨月物語などは支那小説が元となっています。
支那小説の影響によって、江戸時代の怪奇小説や大衆文学で幾多の名作が生まれたのです。
いまでは支那小説を材料とすることはあまりなくなりましたが、長い伝統を持つ支那小説、現代においても学ぶべきところが多くあるはずです。
支那怪談全集、お楽しみください。
田中貢太郎は日本の作家。高知県出身。号は桃葉。
『田岡嶺雲・幸徳秋水・奥宮健之追懐録』が出世作となる。「中央公論」の「説苑(ぜいえん)」欄に実録,情話,怪異譚を書き、井伏鱒二・尾崎士郎らと随筆誌『博浪抄』を創刊。著作は伝記物、紀行文、随想集、情話物、怪談・奇談など多岐に渡る。代表作『旋風時代』では明治維新の顕官の情痴の生活を奔放に描いて独自の境地を開いた。1940年菊池寛賞受賞。『怪談青灯集』など怪談物も書き,『聊斎志異 (りょうさいしい) 』の翻訳もある。